2022-06-08

現地時間7日、カタール・ワールドカップ（W杯）アジア予選プレーオフが行われ、アラブ首長国連邦（UAE）とオーストラリアが対戦した。

最終予選グループAで3位のUAEと、日本と同じグループBで3位となったオーストラリア。勝った方が南米予選5位のペルーと大陸間プレーオフを戦うこととなるが、まずはこの試合に勝たなければカタール行きの切符を手にすることはできない。

立ち上がりからオーストラリアがボールを保持してUAE陣内へと攻め込むが、UAEも人数をかけて守り、虎視眈々とカウンターを狙う。プレス強度が高く、堅固なブロックを構築するUAEを前になかなかチャンスを作れないオーストラリアを尻目に、UAEは鋭いカウンターから決定的なチャンスを作り出す。

しかし、GKライアンの好守もあり、オーストラリアもゴールを許さず。互いに無得点の緊迫した雰囲気のまま試合を折り返した。

後半もUAEの思い切りのいい速攻が目立つ展開となる中、先手を取ったのはオーストラリア。53分、高い位置でボールを奪い、右サイドで粘ったボイルの折り返しをニアサイドに走り込んだアーヴァインが流し込んでオーストラリアが均衡を破った。

しかし、すぐにUAEが追いつく。57分、左サイドを突破したハリブ・アブドゥラのクロスはニアサイドに飛び込んだマブフートには合わなかったものの、DFに当たったボールがカイオの目の前にこぼれ、難なく押し込んだ。

W杯の出場権を懸けた一戦らしい、一進一退の攻防が続く中、徐々にペースを握りつつあったオーストラリアは84分、左CKのこぼれ球をフルスティッチが左足ボレーで捉える。これがゴール前にいたDFに当たってゴール左へと決まり、オーストラリアが勝ち越しに成功する。

勝ち越したオーストラリアはリスクを冒さず、時間を使いながら試合を終わらせにかかる。UAEも必死の攻撃を見るが、守りに入ったオーストラリアの牙城を崩すことは叶わず。勝利したオーストラリアは、13日にカタール行きの切符を懸けてペルーとの大陸間プレーオフを戦う。

■試合結果 UAE 1-2 オーストラリア

■得点者 UAE：カイオ（57分） オーストラリア：アーヴァイン（53分）、フルスティッチ（84分）