2022-06-08
6月4日にボローニャでUEFAネーションズリーグ2022-23のリーグAグループ3、イタリア対ドイツが行なわれた。この一戦でイタリア代表デビューを飾ったのが、FWウィルフレッド・ニョント(チューリヒ)だ。 マッテオ・ポリターノ(ナポリ)に代わり右ウイングとして65分に投入されたニョントは、70分にロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)のゴールをアシスト。代表デビュー戦で大きな結果を出して見せた。
コートジボワール人の両親を持つニョントは、イタリア北部ピエモンテ州のパベーノ出身。2003年11月5日生まれで、地元のサッカークラブを経て2012年にインテルの下部組織に所属。イタリアU-16~U-19代表と年代別の代表に名を連ねるほどの選手だった。
しかしインテルはプロ契約を見送ったため、ニョントは2020年4月に隣国スイスのチューリヒと3年契約を結んだ。20-21シーズンは16歳でスイス・スーパーリーグにデビューし、26試合出場(先発3試合、途中出場23試合)・1得点という結果を残した。
2年目の21-22シーズンは33試合(先発9試合・途中出場24試合)で8得点。チューリヒのリーグ制覇に貢献した。この活躍がイタリア代表のロベルト・マンチーニ監督に認められ、6月の代表戦に初招集されたのだ。
ドイツ戦でその名を知らしめたニョントはスピードとドリブルが特長で、ウイングやセカンドトップ、センターフォワードをこなす。そのプレースタイルはマンチェスター・シティのラヒーム・スターリングにも例えられる。
そんなニョントは、今夏の移籍マーケットでステップアップする可能性がある。18歳の新星には、ローマやフィオレンティーナ、サッスオーロ、ヴェローナ、トリノ、モンツァ(セリエAに昇格)といったイタリア国内クラブの他、ホッフェンハイム、フライブルク、リヨン、モナコ、PSV、アヤックス、アンデルレヒト、ロイヤル・アトワープなども関心を寄せているという。
一躍脚光を浴びたニョントはこの夏、どんな決断を下すのだろうか。