2022-06-06
UEFAネーションズリーグが5日に行われ、リーグA・グループ2第2節でチェコ代表とスペイン代表が対戦した。
リーグA・グループ2開幕節ではスイス代表を2-1で下したチェコ代表。スイス代表戦でも最後の砦として再三のピンチを防いだGKトマーシュ・ヴァツリーク、先制ゴールを記録したFWヤン・クフタが先発に名を連ね、また前節からスターティングメンバーを3選手入れ替え、FWヤクブ・ぺセクらが抜擢された。
一方、開幕戦では試合を支配しながらも追加点が奪えず、1-1の引き分けで終了したスペイン代表。前節からGKウナイ・シモン、MFガビ、FWパブロ・サラビア以外の8選手を入れ替え。チャンピオンズリーグ(CL)優勝に貢献したDFダニエル・カルバハルや今季のラ・リーガで17得点を記録したFWラウール・デ・トマス(RDT)らのタレントが顔を揃えた。
最初にチャンスを作ったのはチェコ代表。3分にDFラインの背後に抜け出したヤン・クフタにスルーパスが通る。そのままペナルティエリア内へ持ち運び、逆サイドを駆け上がってきた味方へラストパス。これをぺセクが冷静に流し込んで、幸先よく先制に成功した。
ボールを保持する時間が続くものの、なかなか決定的なチャンスに結びつけられないスペイン代表。それでも前半アディショナルタイム、MFロドリがペナルティエリア内の右ハーフスペースに立つガビへパスを供給する。右足でトラップしたガビは、すぐさま左足でコントロールシュート。ボールは逆サイドのゴールネットへ吸い込まれ、スペイン代表が試合を振り出しに戻した。なお、同選手のゴールはスペイン代表最年少ゴール記録を塗り替えた。
1-1で折り返した後半、最初にチャンスを作ったのはチェコ代表。またしてもDFラインの背後を取ったヤン・クフタが、ウナイ・シモンと一対一の局面を迎えるものの、ウナイ・シモンの巧みな駆け引きによって枠を外してしまう。
スペイン代表は60分、MFセルヒオ・ブスケツ、FWマルコ・アセンシオ、FWアルバロ・モラタの3選手を投入。その直後、モラタのスルーパスに反応したアセンシオがペナルティエリア内から左足を振り抜く。ファーストタッチでシュートまで持っていったが、ポストに嫌われて、惜しくもゴールとはならなかった。
すると65分、スペイン代表のパスミスを見逃さなかったチェコ代表が再びリードを奪う。前がかりになっていた中、ボールを奪うと、FWヴァーツラフ・チェルニーがヤン・クフタへ針の穴を通すようなスルーパスを供給。またしてもウナイ・シモンと一対一の局面を迎えたヤン・クフタだったが、今度は技ありループシュートでネットを揺らした。
試合はこのまま進んでいき、2-1で終わるかと思われた中、スペイン代表が意地を見せた。90分、ショートコーナーからパスを繋ぎ、最後はアセンシオがゴール前へクロスを供給。このボールにDFイニゴ・マルティネスが頭で合わせて土壇場で再び同点に追いついた。
試合はこのまま2-2で終了。次節は9日に行われ、チェコ代表はポルトガル代表と、スペイン代表はスイス代表と対戦する。