札幌・アクシデントで「1年2か月ぶりリーグ戦出場」23歳GKが見せた躍動で「動き出した時間」【磐田vs札幌】


2022.5.27

85分、アクシデントが発生してしまう。ハイボールを処理した大谷が落下の際に肩を負傷。プレー続行が困難となり、ゴールキーパーが交代することになった。

ここで登場したのは中野小次郎だ。交代していきなりコーナーキックの処理にあたらなければならないという難しい状況となっており、磐田の選手たちにとっては点を取るならこのタイミングしかないという場面になったが、身長2メートルの大型ゴールキーパーはコーナーキックをセーフティーに弾き飛ばすと、それを拾われて入れられたクロスをしっかりとキャッチ。

突然の出番となったがこれで試合の波にしっかりと乗り、その後もコーチングとハイボール処理をこなしつつ、時間を使えるところはゆっくりと消化して勝利のホイッスルを迎えた。

サポーターのもとへやってきた中野は控えめなガッツポーズを見せると安堵の表情に。

リーグ戦での出場は昨年3月の神戸戦以来。その時は、前の試合でスタメンに抜擢されて浦和を相手に0-0で試合を終え、2試合連続で起用されていた。しかし、神戸戦ではアンデルソン・ロペスのハットトリックで3点のリードを得ながらも4失点で大逆転負け。反撃に出た神戸に球際で勝てなくなったことが最大の原因だったが、中野は以降再びセカンドゴールキーパーに戻ることになった。

■ようやくのリスタートだった

その試合から1年以上が経ってしまったが、ようやくリーグ戦でプレーする機会が訪れた。偶然の機会であっても、アディショナルタイムまで含めても10分に満たないものであっても、ようやくのリスタートだった。  

ペトロビッチ監督はこの日先発に抜擢した中村に対して「ミスも計算に入れながら成長させてあげたいという思いがある」「彼のせいで5・6点失うことは十分にあり得ると思うが、そういう失敗を重ねることで選手は成長するもの」と語っている。中野に寄せている期待も大きいが、1人の選手が常にフル出場することが基本のゴールキーパーというポジションでは事情が少々異なり、普段控えの選手が失敗や後悔を挽回する機会というのがフィールドプレーヤーよりも訪れにくい。

試合後は大谷も笑顔でサポーターへの挨拶に加わっており、正ゴールキーパーの菅野も戻ってくる。  中野がリーグ戦でプレー機会を増やしていくかどうかは巡り合わせ次第となりそうだが、大逆転負けで止まっていたリーグ戦での時間は、1点差を守り抜いて再び動き出した。

■試合結果 ジュビロ磐田 1―2 北海道コンサドーレ札幌

 


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